SPONSORED LINK
1:名無しで叶える物語(きりたんぽ)@\(^o^)/ : 2015/06/29(月)23:08:39.88 ID: JBtHxvmS.net
あんじゅ「微熱からミステリ〜♪」フンフーン
ガチャ
ツバサ「お疲れ様」
あんじゅ「あら、ハロ〜、ツバサちゃ・・・ん?」
ツバサ「ん?どうかした?」
あんじゅ「ツバサちゃん、髪・・・切ったの?」
ツバサ「あら、気づいた?今日はハロウィン告知イベントのサプライズ映像の収録日でしょ?いい機会だし、サッパリしてみたのよ、どうかしら?」ファサッ
あんじゅ「・・・えぇ、とっても、・・・素敵だと思うわ・・・」
ツバサ「そう?ありがと」ファサッ
あんじゅ「(・・・どうしましょう、似合う似合わないとかじゃなくて・・・この髪型・・・)」
あんじゅ「(すっごい変・・・)」
2:名無しで叶える物語(きりたんぽ)@\(^o^)/ : 2015/06/29(月)23:09:48.21 ID: JBtHxvmS.net
あんじゅ「(・・・これ、前髪短すぎない?いえ、短いなんてもんじゃないわ、前髪が・・・無い・・・)」
ツバサ「実は今回の髪はアキバのカリスマ美容師に切ってもらったのよね、いい仕事するわ」ファサッ
あんじゅ「(カリスマ?私には嫌がらせにしか見えない・・・)」
あんじゅ「(でも、ツバサちゃんは気に入ってるみたいだし、指摘しちゃったらツバサちゃん、泣いちゃうかも・・・ここはスルーしておいた方が・・・)」
ガチャ
英玲奈「失礼するゾ」
4:名無しで叶える物語(きりたんぽ)@\(^o^)/ : 2015/06/29(月)23:10:20.88 ID: JBtHxvmS.net
ツバサ「お疲れ様」
英玲奈「ああ、スマナイ、少し遅くなってしまったナ・・・ン?」
英玲奈「オイオイ、どうしたんダ?ツバサ、その変な髪型ハ?」
あんじゅ「(あっ・・・!!!)」ビクッ
あんじゅ「(ツ・・・ツバサちゃん・・・?)ソローリ、チラッ
ツバサ「!!?!!???!?!!??!!?!!!?!?」
あんじゅ「ツバサちゃん!動揺しすぎよっ!」
5:名無しで叶える物語(きりたんぽ)@\(^o^)/ : 2015/06/29(月)23:10:54.95 ID: JBtHxvmS.net
英玲奈「イヤイヤ、その髪型ダ、どうしたンダ?美容師に嫌がらせでもされたノカ?」
ツバサ「へっ!?べっべっつにぃ!?た・ただちょっと長くなってきたから切っただけだけどぉ!?」ガクガクガク
英玲奈「にしてモ、その髪型はないだロウ?・・・というか、前髪短すぎないカ?ほぼ無いじゃなイカ」
ツバサ「そっ、そう!?確かに今回はちょ〜っといつもよりは切ったけど!?これはこれで!アリかなって!!カリスマっぽいかなって!!」ガクガクガク
英玲奈「いや、ナイナ。ハッハッハ、さてはその前髪はアレカ?チャンスの神への当てつけカ?ハッハッハ」
ツバサ「・・・」プルプルプル
7:名無しで叶える物語(きりたんぽ)@\(^o^)/ : 2015/06/29(月)23:11:29.39 ID: JBtHxvmS.net
ツバサ「別に・・・グスッ、私は気に入ってるもん・・・」
英玲奈「うむ、一般的には変デモ、私は嫌いじゃナイゾ」
あんじゅ「(気まずいわぁ〜・・・)」
ツバサ「・・・」
あんじゅ「・・・」
英玲奈「・・・?」
あんじゅ「・・・(誰か)」
あんじゅ「(誰か、助けてぇ〜〜ん)」
ガチャ、バーン!!!!
〜リリホワ、入場〜
アライズ「?」
8:名無しで叶える物語(きりたんぽ)@\(^o^)/ : 2015/06/29(月)23:12:00.20 ID: JBtHxvmS.net
凛「ハロウィンも年々、浸透してきたし、当然にゃ!!」
海未「しかし、あまり浮かれすぎてはダメですよそもそもあなた達は
ガチャ、バーン!!
???「君たち!!こんな所でなにやってるんだっ!!」
〜警備員、入場〜
リリホワ「!!??」
11:名無しで叶える物語(きりたんぽ)@\(^o^)/ : 2015/06/29(月)23:13:46.30 ID: JBtHxvmS.net
希「い・・・いや、ちょっと、漫才を・・・」
警備員「なにぃ!?漫才!?なんで君たちがこんな所まで来て漫才をしなくちゃいけないんだ!!」
凛「・・・」
警備員「そもそも、入校の許可は!?手続きは!?」
希「し、してないです・・・」
警備員「はぁ〜・・・もういい、ちょっと警備室に来なさい」グイッ
海未「なんで許可とってないんですかっ!?希ぃ!!」
希「いっいややぁ!!警備員さん!!はなしてぇ!!」
凛「助けてぇぇ!!アライズぅぅぅぅ!!」
ズルズルズル
あんじゅ「あっあの・・・その子達、知り合いなので・・・」
警備員「えっ?あぁ、そうなのですか?てっきり不審者かと」
12:名無しで叶える物語(きりたんぽ)@\(^o^)/ : 2015/06/29(月)23:14:37.32 ID: JBtHxvmS.net
警備員「・・・今回はアライズさんのご厚意で不問にするけど、今度から入校する時はちゃんと許可と手続きを取るように!」
海未「はい・・・」
希「申し訳ありません・・・」
凛「ません・・・」
バタン
〜警備員、退場〜
リリホワ「・・・」
アライズ「・・・」
希「なんか・・・すみません」
あんじゅ「いっ、いえいえ・・・」
希「・・・続けても?」
あんじゅ「どっ、どうぞ・・・」
17:名無しで叶える物語(きりたんぽ)@\(^o^)/ : 2015/06/29(月)23:20:26.41 ID: JBtHxvmS.net
凛「凛達、正論にはめっぽう弱いもんね」
海未「そもそも!希が正規の手続きをキチンとしてないからこうなるのですよ!だらしない!!」
希「そんな事いったって海未ちゃん、まさかこんな事になるなんてウチも予想できんかったんよ」
凛「警備員さん、恐かったにゃ〜」
希「ウチ、次会ったら全力で逃げてまうなぁ」
\ツカマエチャ〜〜〜ウ/
凛「どこにいるの?♪無理よ無理よ♪どこにいたって無理よ?♪wwwww」
希「ちょwwあかんてwww凛ちゃんwww恐いwww」
凛「誰といるの?♪ダメよダメよ♪ワタシ以外はダメよ?♪wwwww」
希「凛ちゃんwwwウチ全力で逃げるわwwww」
凛「どこにいるの?♪無理よ無理よ♪どこにいたって無理よ?♪wwwww」
希「逃走希」ダッ
のぞりん「wwwwwwwwwwwwww」
のぞりん「・・・」スンッ
海未「まさかあの警備員さんがキューティパンサーだったとは・・・」
希「スピリチュアルやね」
18:名無しで叶える物語(きりたんぽ)@\(^o^)/ : 2015/06/29(月)23:21:35.36 ID: JBtHxvmS.net
海未「・・・実は私、『はろうぃん』なるものが、イマイチよくわかっていないのですよね・・・」
希「あ〜、海未ちゃんちは、あまりハロウィンやらなそうやね、和風やし」
海未「はい、世間では有名になってきているらしいのですが、一体どんなイベントなのでしょう?」
希「え〜っと」
凛「凛、知ってるよ」
凛「『ハロウィン』はアメリカの民間行事で、秋の収穫を祝うお祭りの事なんだよ」
海未「ほうほう」
希「おっww凛ちゃん、物知りやね」
19:名無しで叶える物語(きりたんぽ)@\(^o^)/ : 2015/06/29(月)23:22:17.32 ID: JBtHxvmS.net
海未「ふむふむ」
希「あれ?wwwwどうした?どうした?wwww」
凛「お金を求めて町を彷徨うんだよ、それで、家に入ってきて、大人達にこう言うの」
海未「・・・」
希「・・・うん?」
凛「『パニック・オン・リゾート』・・・その意味は」
のぞうみ「・・・」ゴクリ
凛「このリゾートを恐怖のどん底に突き落としてやる」
海未「ひぃーーー!!!」
希「恐いわっ!!!」
20:名無しで叶える物語(きりたんぽ)@\(^o^)/ : 2015/06/29(月)23:23:20.50 ID: JBtHxvmS.net
凛「あれ?違ったかな?」
希「ウチの知ってるハロウィンやない!!どこの凄惨な祭りやの!?おかげで海未ちゃんが・・・」チラッ
海未「ハロウィン怖いですハロウィン怖いですハロウィン怖いです・・・」ガクガクガク
希「あかん、すでにトラウマになってる・・・」
希「あのね、海未ちゃん、ハロウィンはそんな怖いお祭りやないんよ?」
海未「えっ・・・そっそうなのですか?」ガクガク
希「そう、本当は可愛くて楽しいお祭りなのだ!!」
海未「た・・・楽しい?」ブルブル
希「可愛いお化けの格好したウチがこういうんよ、『お菓子くれないと〜、ワシワシするよ〜☆』ワシワシ
海未「え〜・・・」スンッ
希「・・・こらこら、ひくなひくな」
凛「あっ、凛、耳鳴りがするようなしないような」
希「興味もて興味もて」
21:名無しで叶える物語(きりたんぽ)@\(^o^)/ : 2015/06/29(月)23:24:05.23 ID: JBtHxvmS.net
凛「うん!凛もお化けの格好するんだ〜!」
希「ウチも!でも、どうせならこだわりたいなぁ、・・・あっ!リアルお化け路線の格好してみん?」
凛「それいいにゃ〜!かよちんの驚く顔が目に浮かぶにゃ!」
希「よし!そうと決まったら、早速ホラー映画でも観て勉強を」
海未「恐山・・・ですね」
のぞりん「えっ?」
海未「霊的な物が見れる山は数々ありますが、ここはやはり恐山でしょう」
のぞりん「・・・」
海未「・・・わかりました、2人がそこまで言うなら、トコトン付き合いましょう!!」
のぞりん「なにが!?」
22:名無しで叶える物語(きりたんぽ)@\(^o^)/ : 2015/06/29(月)23:24:59.72 ID: JBtHxvmS.net
凛「希隊長!!、凛も今回はよくわかりません!!」
海未「いえ、ですから、リアルなお化けを実際に見にいくんですよ」
海未「恐山に」
のぞりん「・・・」
希「・・・」ガクッ←膝から崩れる音
凛「・・・あっ」
凛「いたたたたたたたっ!!!おっ、お腹が!!急に!!あっ、これ山登りは無理かにゃ〜〜!!無理なヤツじゃないかにゃ〜〜!!!」イタタタ
海未「なんと!無理はいけません!」
凛「(・・・ホッ)」
希「はい、凛ちゃん、正露丸」スッ
凛「!!??」
凛「(のっ、希隊長!!!!」
希「(すまない凛二等兵、でもウチら、死ぬ時は一緒やん?)」ニコッ
凛「・・・」
凛「あっ・・・凛、なんか治ったかも〜・・エッ、エヘヘへ」ガクガクガク
海未「それはよかった!!」
23:名無しで叶える物語(きりたんぽ)@\(^o^)/ : 2015/06/29(月)23:25:29.96 ID: JBtHxvmS.net
希「いっいややぁあああぁああああ!!!!!!海未ちゃんはなしてぇぇえええぇえ!!!!!」
凛「だぁ゛ぁああ゛ああずぅ゛う゛ぅうう゛げぇえぇぇえ゛えぇえ゛でぇええ゛え゛え゛でぇえ゛えぇえええぇえ!!!!!ア゛ラ゛イズぅううぅううううう゛ぅう゛!!!!」
アライズ「・・・」
希「えっ!嘘!!さっきは助けてくれたのにぃいいいィいいィい!!!」
凛「にゃぁああああああ・・・・・」
ズルズルズル
バタン
〜リリホワ、退場〜
アライズ「・・・」
26:名無しで叶える物語(きりたんぽ)@\(^o^)/ : 2015/06/29(月)23:26:06.35 ID: JBtHxvmS.net
ツバサ「えっ?どうかした?」
あんじゅ「つ!ツバサちゃん!!!前髪っ!前髪が前の長さくらいまで伸びてるわっ!!」
ツバサ「えっ?」サワッ
ツバサ「!!??ほっ!!本当だ!!なっなんで!!!!????」
英玲奈「・・・くれたノサ」
ツバあん「・・・えっ?」
英玲奈「リリホワが・・・小さな『奇跡』ヲナ」フッ
ツバサ「・・・え、英玲奈・・・」
あんじゅ「(英玲奈ちゃんが締めるのね・・・)」
こうして1人の少女の尊厳は保たれた!!
ありがとうリリホワ!!負けるなリリホワ!!
山での怪談は禁句だぞ!!やめておけ!!
ありがとうリリホワ!!また会おうリリホワ!!
いつかまた、気まずい空気の中で!!
〜完〜
コメント